最後の一枚は本物だったのか?~コティングリー妖精事件が嘘と判明した日 | 謎カレンダー

最後の一枚は本物だったのか?~コティングリー妖精事件が嘘と判明した日

4月4日
1917年7月、イギリスのヨークシャー州ブラッドフォードにあるコティングリー渓谷で、エルシー・ライト(16歳)と従姉妹(いとこ)のフランシス・グリフィス(11歳)は、自分たちが妖精と一緒に遊んでいるところを父親に借りたカメラで写真に撮った。




この二人は日頃から、「私たち、いつも森で妖精たちと遊んでるのよ」と、まわりの大人たちに話していたが、とうとうそれを証明する証拠写真を撮ったのだという。
これがのちに、“コティングリーの妖精事件”と呼ばれることになる大騒動の始まりであった。


「シャーロック・ホームズ」のコナン・ドイルによる鑑定とは?

その日、二人がとってきた写真に写り込んだ小さい人物は背中から羽がはえており、エリザベス調の薄い服を着ていた。父親は最初驚いたが、二人のイタズラだと思いそのときは信じなかった。


しかし、二ヶ月後に二枚目の妖精写真が撮影された。現像した父親は念のため、他の人に相談してみることにした。その相手は『シャーロック・ホームズ』で有名な作家のアーサー・コナン・ドイル。
ドイルがこの写真は本物だと語ったところから、この事件は世界中にしられることになる。

ドイルは専門家に写真を調べさせたところ、二重写しがない事がわかり、さらに「幼い子供がこんな偽造技術をもっているわけがない」というドイルの言葉から、ほとんどの人が信じ始めた。


しかし、妖精の光の当たり具合が他の部分と異なっていたり、他の部分よりハッキリ写りすぎていたりなど、当時から写真が偽物だというものも多かった。
偽物の疑惑が強くなり始めた原因の一つに、「Princess Mary's Gift Book」(1915年発行)という本が発見されたこともある。このなかの挿絵になっている妖精が、問題の写真の中の妖精たちとそっくりだったのだ。

果たして真相は?

1983年4月4日、タイム誌にフランシスの告白文が掲載され、同紙上で、エルシーも真相を告白した。

その後、イギリスの超常現象番組に出演した二人は、番組の中でトリックの真相を自ら語った。

その内容は、先の告白文と同じものであった。
二人は、妖精の話をしても真剣に取り合わない大人たちをやりこめたくなって、トリックを思いついたのだといった。あれから60年以上が経過し、あの時の少女たちは老婆になっていた。

彼女らが番組で明かしたトリックはこうである。
“プリンセス・メアリーのギフトブック”にあった絵を厚紙に模写して、羽を描き加えて妖精に仕立てた。それを切り抜き、帽子を止める長いピンで地面や木や葉っぱなどに固定して撮影した。
ただそれだけだった。写真の知識など少しも必要としない、二重写しの痕跡など調べたところで出てくるはずがない。実に原始的なトリックだったのだ。


晩年になってから真実を語った理由は
①川や森に遊びにいく理由がほしかったから(泥まみれになって遊んでいた為、親から怒られていた)
②ドイルの名誉のため
③ほんのイタズラだったのが想像以上に大きな事になってしまい、怖くなった
ということだった。


最後の一枚は本物?

すでに老婆になっていた二人だが、実際に妖精をみていたのだと語る。しかし写真にはどうしても写らず、信じてほしくて偽造写真を作ったそうだ。
さらにフランシスは「最後の一枚だけは本物」だと、死の最後まで言い続けた。

問題の5枚目の写真(上記)には、中央に渦巻いた何かがいる。
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